施設名:社会福祉法人 北九州市手をつなぐ育成会

部署名:職員アンケート

都道府県:なし

内容:

普段から大切な命を預かっている職業であると認識しております。

守ることを前提に支援をしてきて、これからもそうであろうと信じておりました。

しかし、今回のコロナ渦で利用者の命を危機に晒すとともに自らの命もかけて向き合わないといけない、社会を維持するために必要な職業であると改めて認識いたしました。

それを踏まえて回答いたします。

障害児・者とその家族が直面している問題点、困っていること
世間の情報が過多で、あおりすぎて正しく恐れるという風潮にならず、過敏に恐怖を感じられていたように思われます。情報の発信の仕方には工夫がないと受信する利用者、家族は混乱されたのではないでしょうか。

親御さんが高齢で基礎疾患があり本人が1人では生活できない家庭が何軒もありました。

万が一、親御さんがコロナに感染した場合、本人も濃厚接触者となる可能性があります。

入院するまで深刻な状況になったときに、障害のある本人の受け入れ先はどうなるのだろうかと日々、支援していて気になります。

テレワークなど代替の仕事の方法がとれる家庭とそれができない、施設に預けざるを得ない家庭とありました。経済格差が命の危機に直結するケースなど多くみられています。

事業者が直面している問題点

マスクや消毒液など物資の深刻な不足は、業務を行う上で大変不安になりました。命にかかる職業なため、どこからも支援がない、または届くのに時間がかかるなどの事態は、危惧すべき問題だと思います。

コロナ渦の初動対応の時間がかかりすぎた面。政府、行政がまず方針などを発信しないと現場事業者は対応がとれないと感じております。意思決定権のある部署が早急に方向性を示さないと、現場は行政等の方針が出た後に、さらに協議し、そして最前線の現場に降りてくるということがありました。緊急事態の意思決定のスピードをあげる方法論を検討すべきだと思います。

利用者のなかには障害特性のため、マスクをつけたがらない方がいらっしゃいます。なにが手立てはないものでしょうか。飛まつ感染、呼吸器系の感染症は防ぎようのない気もいたしました。

通所系福祉サービス事業所で80名以上の大規模な施設は、コロナ渦で、通所を控える利用者が多くいらっしゃいました。いわゆる3密に該当する部分があるためだと思われます。今後の大規模施設のあり様が問われる気がしております。

介護福祉職員向けにコロナ慰労金など支給を検討されているようですが、正直必要であるか疑問です。業界がかかえる構造的な問題解決に当てるべき財源のような気もしています。業界団体が要求するのもどうかと思っています。

また、お金で解決する問題の次元ではないような気がします。

今までの制度設計がもう古くなっていて、ひょっとすると革新的な発想のもと、福祉というものを再構築していく必要性を感じています。

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