施設名:社会福祉法人 一乗会

部署名:なし

都道府県:神奈川県

内容:

緊急事態宣言は解除されましたが、日増しに感染者数が増え第二波を優慮する中、重度の障害を抱える方たちの生きるための保障が得られる制度、設備は現在を以て全く整えられておりません。各自治体で個別の事案に対応していくこととなると思いますが、国政の課題として取り上げていただきたくお願い申し上げます。

1、家族がPCR検査で陽性となり、重度障害者自身は陰性であった場合、又は自身が陽性だった場合、どこで、誰が、介助や支援を行うのか

イ 最重度知的障害と重度の身体障害を併せもつ方、重症心身障害の方、最重度知的障害と強度の自閉的傾向を併せ持つ方、頻回に発生する難治性癲癇を有する方、行動障害を有する方は、一般の病院や軽症者受け入れ施設では受け入れを拒まれる可能性が大であろうと想像します。当法人の利用者像は上記に該当する重度の障害を抱える方たちであるため、重要な懸念事項です。

ロ 神奈川県の取り組みとして、①自身が陰性だった場合に受け入れ先となる「短期入所協力施設」2ヵ所、②自身が陽性だった場合に受け入れ先となる「ケア付き宿泊療養施設」2ヵ所が設置されることになりましたが、上記イの方たちの受け入れは困難を極めると思われます。福祉現場の実態を知っていただき、重度の障害を抱える方たちの生きるための保障が得られる制度、設備が整えられることを願います。

2、PCR検査を受けることができない

イ 向精神薬、抗癲癇薬等の長期の服用により内臓機能が低下していると予測され、内科的疾患を有する方も多く、新型コロナウイルスに感染した場合、重篤化しやすいと考えられます。また、入院できたとしても長期の入院加療に耐えられる体力がないと思われる方も多くおります。福祉の現場で3密を避けることは不可能であり、自身で感染症予防対策が難しい方が多い中、早期発見こそが重要となると考えます。

ロ 利用者、職員、その家族日々不安を抱えながら出来る限りの予防対策に努めておりますので、役所や保健所に対しPCR検査を含め相談した際は「様子を見てください」ではなく迅速に方針を示し対応して頂くことをお願い申し上げます。

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