新型コロナウイルス感染時における知的障がい者への対応状況について(埼玉県)

 知的障がい児・者が新型コロナウイルスに感染した場合における対応状況について、埼玉県よりご回答をいただきましたので、掲載いたします。

 当研究所の調査にご協力いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

 また、本調査はクラウドファンディングによる皆様のご支援のもと実施しておりますが、ワクチン接種に関する混乱等により、調査が遅れております。調査の完了まで、もう少々お待ちいただければ幸いです。

【問1】 都道府県として、知的障害者が新型コロナに感染した際に、受入れを行ってくれる病院を確保していますか。(重度の知的障害者等は24時間の付き添い等が無いと平常時でも受入れ を拒否されるため)

【回答】 受入れ可能な病院として8病院を確保しています。(4/27時点)

【問2】 重度の知的障害者が感染した場合には、どのような対応を予定していますか。(問1で「病院を確保している」と回答した場合)

【回答】 12床確保しています。(4/27時点)

 埼玉県では風評被害を懸念される医療機関からの申し出があり、公表しない条件で病床の確保をお願いしています。陽性になり入院治療が必要になった場合は、保健所から患者へ病院など療養先の連絡を行います。

【問3】 やむを得ずに家庭内で自宅療養をする際には、行政からどのようなサポートが予定されていますか。

【回答】 利用者に発熱等の症状がある場合であっても、十分な感染防止対策を前提として、必要なサービスが継続的に提供されることが重要との考えが国から示されていますので、長時間にわたる見守り支援とともに食事や排せつ等の訪問系サービス(居宅介護、重度訪問介護)が提供されることとなっています。

 なお、事業者が十分な感染防止対策を行うため、県が備蓄している衛生用品等を事業所に提供するほか、事業者がサービスを提供する際に感染症対策として必要な物品購入費や人件費等のかかりまし経費への補助を行っています。

【問4】 重度の知的障害者等を自宅療養せざるを得ない場合、家族の体力や精神に限界が来た場合に、助けを求める部署・連絡先を教えてください。

【回答】 各市町村及び相談支援事業所が必要に応じて保健所と相談し、生活に必要なサービスを確保することとされています。各市町村障害福祉担当課やお近くの相談支援事業所にご相談ください。

【問5】 施設内で感染者が発生した場合、県や保健所が主体となって、①「施設内の現場職員の補充要員の派遣」、②「感染症拡大防止のための医師等の派遣」 は行われますか。(例:奈良県では、現場支援員の補充や県立医大の医師の 派遣等が行われる)

【回答】 ①については、県が昨年7月、障害者入所施設における「互助ネットワーク」を構築し、現在、60の入所施設が登録しています。感染が発生した施設から職員応援要請があった場合、他の施設から応援職員を派遣できる仕組みとなっています。

 ②については、保健医療部において、感染が発生した施設に対し、医師や感染症認定看護師など専門家で組織された「COVMAT」を派遣できる仕組みをとっています。

【問6】 知的障害者を対象としたワクチン接種の開始時期は、いつ頃を予定していますか。

【回答】 ワクチンの接種の順位は、国の厚生科学審議会で検討し、医療提供体制を維持するための医療従事者等や、重症化リスクの高い方に早期に接種できるよう、接種順位を決定しております。現在、接種を行う順番は、
①  医療従事者等
②  高齢者(65歳以上)
③  基礎疾患をお持ちの方、高齢者施設に従事する方
④  その他の方
となっており、知的障害をお持ちの方は、「基礎疾患を有する方」として優先的に接種が受けられます。
 接種については、現在、高齢者の方への接種が始まり5月以降本格的に進むこととなっております。
 基礎疾患をお持ちの方について、具体的な開始月をお知らせできるのは少し先になるかと思います。
 基礎疾患をお持ちの方は、一般の方の接種の際に、優先接種の対象であることを自己申告することになりますが、接種券は、お住まいの市町村から今後発送されますので、同封される案内を御確認いただければと思います。

【問7】 埼玉県の独自の取り組みとして eMAT が挙げられると思います。現在は高齢者施設だけのようですが、障害者入所施設まで拡大する計画 はありますか。

【回答】  障害者施設も eMAT の対象とする方向で現在調整を進めています。

以上