【コラム】ホントの話をしよう!

知的障がい者の明日を考える会
(障がい者福祉研究所)
代表 足高慶宣

政策・法律は自民党内の決議がカギ

 参議院選挙もいよいよ終盤戦。

 多くの候補者たちは、出来もしないような「きれいごと」を連呼しているが、それをただ聞き流しているだけでは私たち一般有権者としては非常に虚しい。

 政治を信用しない、政治家を馬鹿にする、それを否定する気にはなれないが、それでも一般人が政治に力を発揮できるのは、唯一この選挙という機会しかない。

 政治家自身が、よく言うセリフに「物心両面での支持者の支えが頼り」と言う言い回しがある。物とは、言わずもがな「金」であろうし、心とはすなわち「票」のことであろう。政治家自身で自白しているようなもので、「金」と「票」には弱いと。

 この不景気な日本で、まして政治資金法でガンジガラメ。金なんか集まるわけがない。だから、金については無視しよう。

 さて票だが、これが集まらなければ、政治家になれない。落選してしまう。

 7月10日に参議院選挙だが、この酷暑の日々、自民党で出馬しても全国比例で出ても、最低でも10万票以上が当選には必要になる。あの夏の暑い甲子園球場を2回半は満員にする必要がある。それを、現職の議員たちはやってきているのだ。大したものだ。

 自分の意思を、すぐに政治に反映させようと思うなら、少なくとも自民党の候補者を当選させる必要がある。

 なぜなら、政策・法律作りは自民党の総務会やそれぞれの部会でやっている。可哀そうだが野党の議員は蚊帳の外で、暇で暇で仕方ないほどだ。

 各省庁も相手にしていないから、法案の説明にもあまり来ないし、諸政策の打ち合わせもない。事実、省庁の中には自民党の議員向けの職員と、野党議員向けの職員を明確に分けているところもある。

 自民党だと、朝7時過ぎには党本部に出勤して8時からの部会、9時からの国会に備える。自民党内での部会で議論が合意されないと、法案として役所も国会に提出出来ないから必死だ。

 民主政治の基本は、多数決原理であることは明白だ。

 だったら、自分の、自分たちの意思・意向を理解してくれる議員たちを多数派にすれば、自分たちの望む(福祉)政策が、より多く実現できるのではないか。

 そんな思いで、私自身は「知的障がい者の明日を考える会」を立ち上げ,多くの自民党国会議員の協力を得て、約60名の議員連盟を組織していただき厚労省を始め文科省や法務省の役人とも非常に厳しい議論をしていただいている。

 役人が、議員に問い詰められて、答弁できず立ち往生して泣く、なんてシーンは他では見られないことが往々にして見られる。

 その結果、昨今のコロナ事案でも、国の諸制度が当初は老人福祉での対策に比べ、著しく見劣りしていたものが、ほぼほぼ同列に並んだことなど、反映はされてきている。

 ただ、今までの障がい者団体が、左翼的なイデオロギーに影響を受けすぎ、きれいごとばかりの要求で実質性の乏しい存在だったことが、大きく足を引っ張っていることは否めない。

知的障がい者の明日を考える会への想い

「私は自分の知りうる最善、なしうる最大を尽くし、そして最後まで続けたいと思う。もし結果がうまくいけば、私に対する悪口は何でもないことである。もし結果が悪ければ、10人の天使が私の正しさを断言してくれても、そんなことは何ら重要ではない。」(アブラハム・リンカーン)

 私は、この職業を選択し、この法人・組織を立ち上げた以上、私の存在した意義として、わずかでも全国の知的障がい者の顔に笑みを増やすこと、たとえそれがあんパン1個分の笑みであろうと、それを目的にしています。

実際、私たちが声をあげてから、日本政府が認定している知的障がい者の数が40万人から約110万人に増えました。

初代議連会長の木村義雄前参議院議員が頑張ってくれた。

けど、まだまだです。

国連の定めている基準では、日本には280万人の知的障がい者が本来いることになっているので、その国の基準から漏れた170万人はどうするのかな、と不安です。

まあ、小さな力の私たちでさえ、この程度は出来てきているのです。

出来ることは、やっていこうではないですか。

きれいごとより、目の前の問題解決。あんパン1個から、です。

7月の参議院選挙に向けて

参議院選挙

全国比例代表では、前回自民党で総数1700万票集めたのですが、そのうち個人名が書かれていたのが300万票。

頑張ってくれた議員、理解してくれた議員。逆に、さっぱり役に立たなかった議員。

そこに差をつけないと、どの議員も頑張ってくれなくなります。

ここに、知的障がい者の明日を考える勉強会として、応援している議員候補者名を列挙します。

知的障がい者の明日を考える会議員連盟

【比例全国区】

そのだ修光   議連会長代理

今井絵理子   幹事

自見はなこ   幹事

小川克己    幹事

木村よしお   前会長

【都道府県選挙区】

三原じゅん子  幹事長  神奈川

朝日健太郎   幹事   東京

猪口邦子    幹事   千葉

松下新平    幹事   宮崎

全員、当選を目指しています。

議員連盟の会長は、野田聖子議員です。

女性活躍・子ども政策担当大臣。

今回の参議院選挙には関係しませんが、議連の力が、今後の子ども庁の在り方や政策に、大きく反映してくることは間違いありません。

神奈川選挙区の三原じゅん子議員。

歯に衣を着せない彼女の発言には留飲を下げた人も多いでしょう。

あの口調で、正義のために、不合理な役所答弁を切って切って切り捲ってもらっています。

マスコミの書かないところで、大活躍してくれています。

そのだ修光議員も、自民党厚労部会長として、福祉施設の現場責任者上がりの経験者として活躍されています。

こんな、現場を熟知している人を落としては、素直にもったいない。

また、現職ではないですが、厚労行政の歩く生き字引、といわれた木村よしお前参議院議員。

厚労省の役人から、最も忌み嫌われている政治家でしょう。

法律の成立過程から真の目的、人事の隅々まで知り尽くしているプロ。で、見かけによらないお人好し。

この人も、議員バッチをつけさせないと、もったいない。

私たちが、私たちの思いを、国政に反映させるためには、私たち自身が、私たちの手にヘゲモニーを持ちながら、私たちの意向を反映してくれる国会議員を、なるべく多く作るしかないではないですか。