全国アンケートへのご協力の御礼と速報版・第1次要望書


勉強会ご入会者 各位

知的障がい者福祉に携わる皆様 各位

 平素より「知的障がい者の明日を考える会(勉強会)」「知的障がい者の明日を考える議員連盟」にご支援を賜り感謝申し上げます。

 先般は、当勉強会の「新型コロナウイルス感染症を原因とする福祉現場への影響に関するアンケート」にご協力いただき、誠にありがとうございました。

 突然のお願いにもかかわらず、全国の法人の皆様、利用者のご家族の皆様から多数のご回答を頂戴しましたこと、重ねて御礼申し上げます。

【皆様からお送りただいたアンケート写真】

 皆様からお送りいただいたアンケート内容については、全て目を通させていただいております。

 その中で、「知的障がい児者を受け入れ可能な病院がどこにもない」「知的障がい児者の特性からして「3密」を完全に避けることは不可能である」「やむを得ずに感染時の恐怖に晒されながら事業所や家庭内で支援を継続する状況」など、テレビや新聞では報道されない現状が明らかになっています。

 詳細な結果につきましては、現在事務局の方で集計作業をしておりますので、集計がまとまり次第、ホームページ上でも公表させていただく予定です。

 皆様からいただいた現場の声を、きちんと国政に反映していただくべく努力してまいりますので、これからも皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 なお、アンケート結果に関しては集計中ではございますが、特に皆様からご指摘の多い事項に関しましては、国会会期が6月中旬までということもあり、速報版の「第1次要望」として、知的障がい者の明日を考える議員連盟会長の野田聖子先生、事務局長の三原じゅん子先生に提出を行いました。(※1)

中央右・野田聖子 議員連盟会長
中央左・三原じゅん子 議員連盟事務局長

 当勉強会が提出した第1次要望に関しては、議員連盟の先生方に精査いただいた上で、 「議員連盟としての第1次要望書」を厚生労働省等に提出することを予定しております。

※1 第1次要望書の提出に際しましては、勉強会の会員の皆様にお声をお掛けすることを予定しておりましたが、緊急事態宣言の解除後間もないこともあり「3密」を避けるために少数の会員のみで提出を行いました。

  今後、第2次要望等を行う予定ですので、その際には新型コロナウイルスの感染拡大状況を注視しつつ、勉強会会員の皆様にお声かけさせていただきます。

障がい者福祉研究所
代表 足高慶宣


【第1次要望書の概要】

1.介護及び医療分野と同等水準の「危険手当制度」の構築

2.知的障がい児・者が感染した場合の受け入れ先の確保等

(1)知的障がい児・者を受け入れ可能な病院の確保と公表

(2)感染者を受け入れた施設等への特別手当や応援金の支給制度の構築

3.新型コロナウイルス感染症対策により生じた事業所の収入減への対策

(1)事務連絡中の「できる限りの支援をした」との解釈の統一化

(2)事業所間における報酬按分措置の撤廃

4.新型コロナウイルス感染症対策等に伴い生じた残業代への助成措置

5.新型コロナウイルス感染症対策により生じた運営経費への助成措置

6.就労系事業所への支援策の実施

(1)緊急事態宣言の影響を踏まえた来年度以降の報酬基準の運用

(2)持続化給付金制度の就労系事業所への柔軟な適用

7.緊急事態宣言等の影響を受けた障がい児・者等への直接的な支援の実施

(1)就労A型・B型事業所利用者への持続化給付金適用の緩和措置

(2)障がい児・者の感染時における在宅での完全支援体制の構築

8.第二波を見据えた今後の新型コロナウイルス感染症対策

(1)「1プッシュ1アクション」の制度的導入と必要備品への補助制度

(2)初期段階におけるPCR検査の導入

(3)事業所職員が抗体検査を実施した際の助成事業等の実施